エイサーのメッカ・沖縄市で開催される県内最大の「沖縄全島エイサーまつり」。
1956年(昭和31年)のコザ市誕生を記念に「全島エイサーコンクール」として始まり、旧盆(旧暦7/13〜15)明けの最初の週末に3日間開催され、世界的に類のないエイサーの迫力ある見事な伝統芸能は、今では沖縄の夏の風物詩として沖縄だけでなく日本を代表する伝統芸能まつりの一つとなっています。3日間の開催期間中は約30万人の大勢の観衆が来場します。
初日は沖縄市のゲート通りで「道ジュネー」が、2・3日目は沖縄市コザ総合運動公園陸上競技場にて本島各地で活躍する青年会や団体が趣向や技・迫力などの演舞を競い合います。
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沖縄全島エイサーまつりでは、旧盆(旧暦7/13〜15)明けの最初の金曜日にゴザゲート通り・国道330号線・中の町中通り・むつみが丘公園などで、沖縄市の青年会17団体による「道ジュネー」が開催されます。コザミュージックタウン周囲を練り歩くように、エイサー団体が約2時間かけて1周します。普段は交通量が激しい道ジュネー会場の胡屋十字路は夜になると交通規制が始まり、男は勇壮なエイサー・女性は華やかな演舞を一目見ようと大勢の観衆で埋め尽くされます。
旧盆(旧暦7/13〜15)明けの最初の土曜日と日曜日に、沖縄市コザ運動公園陸上競技場で開催。何と言っても、伝統や趣向を凝らした沖縄市16団体の青年会に加えた全島各地30団体のエイサー演舞を見ることができる。衣装も同様に各青年会によって伝統を感じるものからオリジナリティーなものまで様々。鳴り響く三線・歌・太鼓のリズムに合わせながら迫力あるバチさばきを見せ、勇壮な太鼓に軽快なパーランクー(片面張りの小太鼓)、女性の優雅な手踊り、チョンダラーの滑稽な顔や踊りなど息の合った演舞を見せ、県内で活躍する青年会や子供エイサーなどが一同に集結し、エイサー三昧の2日間が味わえます。
県内でも、多くのエイサー青年会があるエイサーのメッカ・沖縄市では旧盆が近づくと、どこからともなくエイサー稽古をする音が聞こえてきます。今年も17団体のエイサー青年会が「道ジュネー」を行いエイサーの本場らしい賑わいを見せ、2007年6月にはエイサーを通し文化・芸能の薫り高い沖縄市の実現を目指す「エイサーのまち」を宣言しました。沖縄市は京都市内のように小さな部落や字が多く混在しており、また各青年会の活動が活発だったため、県内でもエイサー青年会が多いとも言われています。100年以上の歴史がある青年会や、他の青年会の指導を受け新しく発足した青年会も多くあります。中には活動の低迷により中断してしまった時期もありましたが、復活を望む地域関係者やエイサー復興委員会の努力があり現在に至ります。