特集 宮古島 泥だらけの神様 パーントゥ

新築の家は、家内繁盛を願い、「パーントゥ」を迎え入れることが慣例のようで、「パーントゥ」はくさドロをしたたらせながら、おかまいなしに入っていき、障子などにもドロをぶちまける。だが、ご主人はビールを用意しており、ニコニコしながら「パーントゥ」と乾杯をしている。
間違って入ってくる観光客の車があろうものなら、ボンネットやドアに背中をこすりつけ、車はドロまみれと化す。
「パーントゥ」は誰にも容赦なく、逃げ回る人々は追いかけられ、まるで鬼ごっこのよう。運悪く(運良く?)捕まった人は道路に押し倒されて羽交い締めにされ、臭いドロを塗りたくられる。