日本国内で唯一、悲惨な地上戦が行われた沖縄本島南部。
一帯は「沖縄戦跡国定公園」に指定されています。
国内の国立公園や国定公園の中で戦跡であることを理由に指定されているのはここだけです。今回は、今もなお沖縄の歴史を伝える南部戦跡を特集しました。
「敵の物量作戦に対抗するには堅固な陣地壕しかない」という指令によって地下に掘られた海軍司令部壕。約4,000名の兵士が壮絶な最後を遂げた壕内は、当時のままの状態で見ることができます。
あなたは青春の真っ只中を、沖縄戦で過ごしたひめゆり学徒隊をご存知だろうか。沖縄地上戦は、何の罪もない少女たちの青春までも奪いました。
広大な公園敷地には、沖縄戦の記録写真や遺品などを展示した“平和祈念資料館”、沖縄地上戦で亡くなられた全御霊が刻銘されている“平和の礎”や“平和祈念堂”があり、人類の恒久平和をアピールしています。