那覇から車で約50分。真っ青な海を横目で見ながら北上して行くと、沖縄でも有数なリゾートホテルが立ち並ぶ恩納村に、真栄田岬があります。国道58号線から海に向かって進んで行き、さとうきび畑の中を抜けると、そこはもうダイビングパラダイス！　週末ともなると、駐車場から車が溢れるほどの人気スポットです。

真栄田岬の魅力は、本島のダイビングスポットとしては透明度が高いこと。琉球石灰岩が隆起して出来ているので、ドロップオフにケーブ、浅瀬にはサンゴが広がり、地形も変化に富んでいて、ビギナーからベテランダイバーまで楽しめます。

特に最近人気を集めているのが「青の洞窟」。半水面の洞窟は、スノーケリングでも充分楽しめます。洞窟に差し込んでくる光の青いグラデーションを堪能することができ、幻想的な気分に浸れるでしょう。

また釣り場としても有名で、魚影も濃く、「ツバメの根」と呼ばれるポイントには、ツバメウオの群れが根付き、いつでもダイバーを出迎えてくれます。深場にはヒレナガネジリンボウやヤシャハゼなどが、カメラ派のダイバーのモデルになってくれます。潮の状態によっては回遊魚も見られるので、運が良ければ大物に出会えるかもしれません。そんないろいろな生物が見られるのも、真栄田岬の最大の魅力です。

駐車場から海に降りるには、長い階段を下ります。これまでは足場の悪い崖を降りなければ、エントリーできませんでしたが、丁度取材に訪れた時、より安全に海まで降りて行けるように手すり付きの階段を整備中でした。今夏からは、ますます手軽に美しい海を満喫できることでしょう。

恩納村の西海岸一帯は、海岸国定公園に指定されているので、岬の先端にある展望台からは、美しい海岸線を、そして遠くには本部半島や伊江島が見渡せます。ダイビングができなくても、お弁当を持参してピクニック気分ででかけてみるのも楽しいかも。日頃の雑踏から抜け出し、海から吹いてくる清々しい潮風を受けると、身も心もリフレッシュできること間違いなしです。

• 写真上　駐車場から、エントリー口をみる
• 写真中　新しく出来た手すり付き階段
• 写真下　maeda_misaki：展望台からの眺め

Profile

豊川世利子
那覇市在住。