最近、伊勢神宮や出雲大社、パワースポットなる日本の神話や文化に触れる旅が人気を集めているようだ。婚活やお受験など現世利益がメインなのかもしれないが、ニッポンの神さまは忙しい。
沖縄では久高島だろうか・・・。しかしながら久高島は観光化された島ではないので、ひっそりと訪れ純粋に琉球神話聖地の島に身を委ねてみたい
久高島は沖縄本島の南部東側に位置した周囲約8キロメートルの島(南城市)。比嘉康雄氏によれば日本の縄文・弥生時代の生活、信仰を今でも残していると言う。久高島は琉球の祖神アマミキヨが降り立った場所、五穀がはじめてもたらされた場所など、国造りにちなむ神話が数多く伝えられている。ノロ(神女)や12年に一度、午年に行われるイザイホーなど、歴史民族学的にも貴重な島とされ、年に二十数回の祭祀が受け継がれている。
久高島が神の島と言われる所以は、本州に住む私が思い馳せると、島の成り立ちにあると想像する。特に「祭祀組織」が2010年の今においても続いていることは奇跡としか思えない。一方で、本州の大和王朝が伊勢・出雲を崇め民を統治していったように、琉球王府も久高島を「神の島」として琉球統治の象徴としていった背景もあるようだが、観光資源としての歴史・文化ではなく、より純化し生活の一部、全部として継承している久高島には日本のルーツが生きている。
沖縄旅行は常夏の青い空と青い海、美味い食事を楽しむことが正しい?!たまには時間的、歴史的な軸も沖縄旅行にプラスするとグッとくるかも。年に20回も久高島を訪れている、すなべしょう氏によればレンタル自転車でのんびりと島を巡ることをおすすめしている。
「この島の魅力は観光化されていないところ、このままがいい」って声をよく耳にします。ホームページを立ち上げることがいい事なのか非常に迷います。しかし、若者も、介護が必要になった人も住めない島というのは 不自然だと思うんです。活性化というとわかりにくいけれども、健全で活気ある島にする為に。そして、先祖たちが守ってきたすばらしい文化を次世代に継承す る為に。まずはみんなに久高島を正しく理解してもらえたら…。そして、通販でイラブーやその他特産品、おじーやおばーが作った野菜等も販売できるように なったらいいかなーって。そんな想いで始めます。(出典:久高島宿泊交流館管理人)