沖縄の歴史文化と言えば、沖縄観光でも有名な世界遺産の首里城をはじめとするグスクや染織物や壺屋焼、琉球漆器など日本と大陸の文化が交錯した独自の文化を感じ取れます。
そんな中でも興味深いものが「沖縄民謡」です。今回そんな沖縄民謡のネタをご紹介。
『芸術は爆発だ!』で有名な芸術家、岡本太郎氏が1960年代後半に書いた「沖縄文化論」では、第二次大戦で失った多くの沖縄の歴史的な文化遺産は言わば時の権力や富の象徴であるものが多く、そこにはホントウの沖縄は見えてきにくい。
一方、沖縄の人々が踊り、唄い継がれてきた沖縄の音楽は生きること、生活に根ざした切実な文化で沖縄の人は唄や踊りを大切にしてきた、的なことを著述していました。たしかに、日本や世界に残る文化的資産は時の権力の象徴の姿でもある。ピラミッドしかり伊勢神宮然り。。。
さて、沖縄の唄とはどんな背景から生まれてきたか、気になり調べると八重山諸島の人頭税などの影響があるようです。人頭税はかつての税金(物納)で想像を超えるほど非常に厳しく重かったそうです。
独特のリズムは農作業に効率的なリズムを発生させ作業の効率化を図るためと言われています。厳しい農作業だったことが想像できます。また島への強制移民もあり、自分ではどうしようもない切なさや厳しさを忘れり、伝える事が唄や踊りに込められているそうです。こういった生きることに直結した唄が沖縄民謡の根底にあるようです。この辺りは本土の日本舞踊などや歌舞伎と大きく違うところです。